1. ダンボール箱
段ボール箱は日本工業規格JIS Z 0101で定義されている外装資材の1つであり、その強度は構成により異なります。
構成と分類 段ボール箱は、ライナーと波形の段を形成する中しん(フルート)との貼りあわせにより構成されています。段ボールの構成と分類は①~④の通りです。
段ボールの構成
以下、図表によりご確認をお願いします。
段(フルート)の分類
A段 | B段 | C段 | |
段数(※1) | 34±2 | 50±2 | 40±2 |
段の高さmm | 4.5~4.8 | 2.5~2.8 | 3.5~3.8 |
形状 | ![]() |
![]() |
![]() |
強度 | 1 | 3 | 2 |
特徴 | (1)強度がある為、内容物の保護性が高い (2)国内のカートンの80%を占める |
段数が多い為、ライナーの凹凸が減り印刷が綺麗に仕上がる(微小印刷に適する) | (1)A段より少ない原紙の使用量でA段と同等の強度を有する為経済的 (2)米国のカートンの60%を占める。日本でも今後増える見込み |
※1 段数とは、30cmあたりの段(山)の数を指します。
ライナー
ライナーの材質は、1㎡あたりの原紙の重さによって決まります。
重さが重ければ重いほど、紙の厚みが増し強度が上がります。
材質の強度と単位 | ||
K5 | 170g~180g/㎡ | 弱 |
---|---|---|
K6 | 210g~220g/㎡ | ↓ |
K7 | 270g~290g/㎡ | 強 |
※JIS規格は、グラム数まで規定していない為、グラム数は、メーカーによって異なります。(各メーカーの裁量による)
段ボールの種類
段ボールの種類 | フルート | 形状 |
---|---|---|
両面段ボール | A/B/C | ![]() |
被両面段ボール | A・B | ![]() |
※被両面段ボールは、温度が上昇するような場所や、湿気の多い場所で保管するなど、水けの出やすい商品に使用されることが多いです。
上記の通り、段ボールは、中しんやライナーの組み合わせにより、強度や厚みが変わります。内容物を保護する為にも、各商材に見合った箱が必要とされます。低温品用には、A段K7、C段K7、A・B段K6、B・C段K5がお勧めです。
推奨底面サイズ(外寸)
T12、T11パレットに無駄なく積付ができ、効率が良く、しかも積付強度が高いので、新規にダンボールケースをつくられる場合に推奨します。
1. | 30㎝×20㎝=0.06㎡ 40㎝×30㎝=0.12㎡ 60㎝×40㎝=0.24㎡ |
2. | 32㎝×25㎝=0.08㎡ 50㎝×32㎝=0.16㎡ |
---|---|---|---|
3. | 35cm×25cm=0.0875㎡ | ||
4. | 45cm×30cm=0.135㎡ |